【蔵の紹介】

蔵元の今西将之さんは現在35歳（2020年現在）。7年前大手採用会社での活躍中に父である先代社長の急逝で蔵に戻る。
何も解らないところからのスタート、まずは日本酒事情に明るい飲食店さんの伝手を頼って酒屋さんに、そして酒屋さんの紹介で全国の蔵元を訪ね歩き教えを来い、良いと思われるころを直ぐに行い酒質を改善。 そのスピード感と酒質の向上、一本筋の通った酒質や思いで急速に日本酒のファンの心を捉えて来ています。
その思いとは・・蔵のある地周辺の三輪山・大神神社は日本書紀や古事記の中心舞台の一つであり、お酒造りが始まった場所として酒造りの神様としての信仰もある。その地にあるただ一軒の酒蔵、その使命は"徹底的に本道を行く"そのために酒造りは効率は無視で細かいところまで手を入れる。米造りはその三輪山周辺の水田で有機での酒造り(現在使用米の約8割）、酵母は協会シングル酵母一本でシンプルに。造りは全て大吟醸造り仕様つまり10kgずつ洗米で900kg仕込む。
前述の”効率を無視”というのは 添、仲、留で全て麹米を造り分け、搾った翌日に全量瓶詰め・火入れ、そして即マイナス5度の冷蔵庫貯蔵、酒質に良いということは全て労力を顧みず行っている。その出来上がった酒は三輪山の水感がベース、その水に米エキスをのっけて球体をイエージ。まだ7年目の今西さんの銘柄「みむろ杉」その急速な酒質向上、日本全国への届き方は注目を集めています。

【酒造り】

みむろ杉　純米吟醸　山田錦三輪山から流れ出る軟水に包まれ山田錦のストラクチャーがしっかりある。こだわりぬいたクリアな酒質に浮かび上がるお米の本当のニュアンスとも。軽くガス感を伴って香りも派手ではなく料理を引き立てるよう、マリアージュの意識も高い。この値段帯でのBest buyの1本といえる。その酒質の素晴らしさは62蔵元から数百酒が出品されたという関西酒質向上委員会では１位を獲得という実績からも伺われ、その他いろいろなコンテストで入賞多数。 みむろ杉　特別純米　露葉風新世代の辛口酒といえる酒。印象のある味わいはライトながら余韻長く、辛みも感じるがどちらかというと綺麗な酸でしっかり辛さを訴えかけるタイプ。純和食から酸もあることからお魚やライトな洋食まで幅広く、確実に食の場を楽しくするお酒に！
みむろ杉　純米大吟醸　山田錦綺麗でスレンダーな純米大吟醸のボディ、そこから驚くほど山田錦の味わいが広がってきます。旨味の厚み・印象・横を引く＝余韻長し。山田錦ファンとみむろ杉ファンは必見の酒、どちらの魅力もこの１本に詰まっている！
みむろ杉　Dio abita 山田錦火入れ 13度2020年よりの新定番酒。最初試飲したときに「素晴らしいね！」って思わず蔵元に連絡していまいました・・その「テロワール」の水の柔軟さが引き出たお酒です。優しく甘味で、クリアで、水の柔らかさでスッと切れる。相性は少しおおらかに・・洋の世界のものや油があるものでも。2019年東北日本酒サミットで１位獲得酒。