ワイナリー訪問記 タンクとプレス機と樽しかないようなガレージ・ワイナリー、しかし5シーズン目、2018のワインの素晴らしさといったら! ル・レザン・ア・プリュム

2019年7月2日訪問 フランス ロワール地区  ウドン村  

「Le Raisin a plumeル・レザン・ア・プリュム」

ナチュラルワインに魅せられて! それに人生をかけた。そんな感じの造り手に会いました。

ロワール地区の主要都市「ナント」より車で1時間弱 、ウドン村にある「Le Raisin a plumeル・レザン・ア・プリュム」 ジャック・ファヴリエさん

もともとブルターニュ出身で名立たるレストランで働くソムリエだったそう。その後、アルザスのパトリック・メイエ ジュラール・シュレール ロワールに戻って メゾン・ブュルレ、ロエラ・モランタンなどで働き、故郷に近いロワール地区でワイナリーを開設 2014が初ヴィンテージの若いワイナリー。

「ガレージワイナリー」というとカッコイイですが、古い石造りの農業用の倉庫、そんな建物を借りてのワイナリー。

中に入ると、ナチュラルワイン製造者の使用が多いファイバー樹脂製のタンクが幾つか、それは洗い易くて、軽くてもの。そして葡萄のプレス機、貯蔵の樽、手作業での瓶詰め道具。必要最小限だけで葡萄の力に頼る! ポンプは一切使わない。

合計で5haの自社農園 があり、ピノグリ、カベルネフラン、ピノグリ、アブリュー(ロワールの希少品種)、ガメイ、ソーヴィニヨンブラン 6種類を” 有機栽培”。 それは厳密なもので病気対策は昔ながらの塩化銅しか撒かないというもの 

ガメイの畑に行く。 ロワールの渓谷にあり、 風が吹いて霜の被害もベト病も少なくい良い立地。選定はギヨで。 以下造り手の言葉をメモを頼りに書抜きします。

「葡萄は上に伸びていく、ある程度伸びたところで 多くの生産者はトップ切るけど、切ると他の枝が出て違うところにエネルギーが 葡萄に行かないということでそのままにしている。

ガメイは樹齢40年 。土は柔らかい、除草剤使わないから。草が窒素を扱う、そして夏は草を倒して土を多い 乾燥対策にもなる。それで毎年、毎年、有機栽培を続けると、どんどん 畑が変わっていく、 多様な植物が増えるきています。

トラクターが今は欲しい、そうすれば冬仕事でもう少し葡萄に土を掛け、樹の保護が出来るのだけど・・」

実はロワール2016年、2017年と2年続けてのひどい霜被害に襲われ、収穫が少なく若手のワイナリーで廃業したところもあるとう・・そんな厳しい状況。 (2019年も2回の霜被害で25パーセントの畑がやられているだとか。)

しかし2018年は久しぶりのしっかり収穫出来た年で幾つかのワインを試飲することが出来ました。以前のヴィンテージも幾つか当店でも扱いしたことがあるけど、それよりも味わいが深くピュアで素晴らしいワインばかりでした。 同行した輸入元の人も今までで一番良いビンテージだと感嘆していたのが印象に残っています。

以下は試飲をしたワイナリーでの造り手の言葉をまた書抜きしたものです。

「赤は除梗し、粒のみをタンクに投入。 セミ・マセラシオン・カルボニックを行い ちょっとピジャージュする。白は除梗しないでプレスして果汁を得ます。

(タンクからワインを掬ってもらって、ミュスカデ=ムロン・ド・ブルゴーニュを試飲。)

2018は暑く 13、5度までアルコール度数が上がった。火山岩=シスト 岩盤の味が特徴、野生酵母 ゆっくりで、まだ発酵中

ソーヴィニヨン・ブランは樽熟成。樽は古樽を使用、樽味を付けるでは無くて、空気を触れるようにするため。それでこのキュベは酸化防止剤入れてない。問題無ければ瓶詰め時も入れない、葡萄100パーセントのみ。

去年8キュベ無添加  2キュベ のみ10mgくらいSo2を入れた、赤は入れないけど白は状況を見て入れています。 So2はその10mgしか入れないと決めていいます、入れ方は空気に揮発させてタンクに入れて 瓶詰めするやり方です

瓶詰め前は、サンプルを1週間おいて、その味わい状況を決めてSo2をどうするか決めています。(最初から数ヴィンテージはSO2ゼロ全量でしたが、暴れすぎのワインが出たのでテストして問題ありそうなものだけ入れている)

入れないワインはタンニンが多い、 酸が多い、 アルコール高ければ、その条件がそれかあれば 入れなくてすむのです。

この地区は実は糖分の多い甘口ワインが多いのですが、それはSO2を入れなければいけないので、私は造りません。

ピノグリはマセラシオンする、12日間漬け込む。味が面白くないのでキャラクターを出すため

因みにムロン(ミュスカデ)は漬け込んでも皮が固いのでマセラシオン出来ないのです。葡萄の旨味は皮の裏にある、ピノグリはロゼ色の葡萄ですよ~。蛇足ですが、何故オレンジワインを作るかというと イタリアで多いのは葡萄に特徴がないためで、南のワインに多いのは酸が少ないためです。

ソーヴィニヨン ・ブランは実は2016が発売しないでワイナリーにあります。それは 2年の間も発酵止まらなかったためで。2018の果汁を入れて発酵終わらせました!1mgのみ瓶詰めにSO2を入れました。(葡萄の糖分が多い、ワイナリーでの発酵温度が低い、野生酵母の質、その三つの要因が絡みあう状況だとそうなるらしい、新しい果汁の野生酵母で活性化して発酵を終わらせる感じ)

(2015年のバックヴィンテージのソーヴィニヨンを出して来ていただいた)土壌は粘土質 保湿性がある土地なので 、 果実味があります。

とにかく今は地球温暖化が問題。 2015年は暑くて濃いワインになった。 2016年は霜で全滅

涼しいワインを目指すがなかなか出来ない 、昔は出来たんだけど・・今は11度の気軽なワインが作れない以前は7月・ 8月は雨が降って、それで瑞々しいワイン出来たのですが・・(試飲したワインはロワールと思えないような深みがあって素晴らしかったのですが・・あくまで理想は高くなんですね~)

ガメイはボージョレとは少し品種が違い、 色が黒く粒小さいもの (ロワール特有の小粒品種、ガメイ・タンチュレイ) 、 14、8度あります。胡椒ぽい香りが特徴 。 ピジャージュを行いテロワールを表現、15日間のマセラシオンカルボニックだけでは果実味だけになってしまい。樹齢40〜50年、胡椒は土壌から出る シスト =火山岩盤 塩気を感じると思いますます。

このペットナット(=ペティアン・瓶内1次発酵の発泡ワイン)は 2016で ソーヴィニヨン・ブラン。プレスとマセラシオンを混ぜています、もうちょっと柔らかくなってから出したいと思っています。(銀行からは「早く出せ出せ」とせっつかれているらしい( ;∀;))

私は収穫が遅くしています。10月で熟度を持つ葡萄を収穫。 他の一般のロワールは早すぎる。 酸多目だけど自分はマロラテイック発酵もやって減酸してるんですよ~(一般的なロワールのワインの味わいは早めに収穫で、それでSo2を使って安定させてあのロワールの味わいになる)」

ガレージワイナリーでこの味わいなら、もっと良い環境の良い醸造設備が手に入れられたらもっと凄いワイナリーになるね! Le Raisin a plumeル・レザン・ア・プリュム」 ジャック・ファヴリエさん 、微力ながら日本でワインを売って応援しますね!! (^_^)

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