醸し人九平次の自社田のある兵庫県西脇市黒田庄に行ってきました。

この時期ならではしか見れないもの! そうだ実った原料米を見たい。

それならばまず代表的酒米「兵庫山田錦」。それならば九平次さんの黒田庄へ!ということで行ってきました。

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新神戸下車でレンタカーでの日帰り弾丸ツアー。

神戸の地図はこんな感じ、一番上に「吉川(よかわ)町」 而今が今回出した吉川山田錦の産地。ここは特A地区に指定。隣の「東条町」も特A地区で有名ですね。

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新神戸からトンネル抜けて少し走ったら、その田園風景の豊かなこと。田舎のおばちゃん達の打つ「十割そば」美味しかったです。

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30分も車を走らせると、ここはまだ神戸市北区ですが山田錦の栽培田がありました。こんな旗がはためいていてドキドキ。 稲も穂高く黄色く実っていました。

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そしてもう10分も車を走らせたら吉川町に!

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さらに車を走らせたら一面、黄色の山田錦の栽培田だらけ。多くの田に陣地争いのように契約した酒蔵の旗がはためいていました。これは剣菱、他に菊正宗、白鷹の旗を見ました。

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この建物を見つけて心はもうヒートアップ。

そして新神戸より2時間弱。その地区の一番最奥部といった感じところに「黒田庄」はありました。ここは看板が出ていて気が付いたのですが「黒田官兵衛」の故郷なんですね。

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醸し人九平次の自社田に着きました。

ここ黒田庄は自社田もありますが醸し人九平次のお米の大部分がこの地区の契約農家さんの手によって作られているそうで、まさに醸し人九平次の故郷。

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九平次・山田錦栽培責任者「金子さん」にご説明いただきました。

金子さん達4人の醸し人が黒田庄に張り付いて、九平次の自社田を管理しています。その大きさ4ha。
東京ドームの2個分くらいでしょうか。

丁度半年この黒田庄で、半年名古屋で九平次を醸しています。作りでは主に「麹造り」を担当。

その主義は「米は人。米はうらぎらない」

きめ細かな管理をすることでいいお米が確実出来る。例えば米の声を聴いて、水は貼りっぱなしにしない、適切に肥をあげる。

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特にこの「門柳地区」は凄くいい環境。 山の湧水がダイレクトに入り、段々になっていて、風通しも良く、素晴らしい場所でした。九平治さんもお気にいりのロケーション。

ここでは一坪、通常山田錦が50株(飯米は80株)を植えるところを、37株に押さえて栽培されています。 田圃の中にわざと植えない筋を付けて風通しを良くする。

そうすると、明らかに粒が大きくなり、力強い味わいのお酒が出来る。

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この九平次の自社田のお米は全て「醸し人九平次 黒田庄に生まれて」になる。

他の九平次と全く同じ醸造方法で醸されているけど、この酒は明らかに濃淳。

自分はそれをお米を強調するためにあえて、醸造方法で差をつけていると最近まで思っていた。

でも最近、醸し人さん達にそれは違うと聞いてなるほどと。

ここには明らかに米力の差が出ている。

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どうしてここ兵庫の山田錦が一番いいのか?聞いてみた。
「山田錦は日を感じて穂を伸ばす品種。緯度や日照時間。日が出て、入る時間。それが山田錦に一番合うんでしょう。北だと熟さないし、ここからさらに南だと高温障害になる」とのこと。

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穂はここは山の水が冷たくて、この高さ(でも凄い高いよ~)他の地区はもう10cmは高いとか。今年は8~9月に冷涼な時期が長く、日光を求めて幹は長いんだけど、穂が短い。
いつもはこの時期はもっと穂が垂れているようになるんだけど~。今年は収量が心配と山田錦栽培責任者 金子さん。

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そしてもう一か所の田へ。こちらは九平次が自社保有田でまさにドメーヌ九平次。

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ここでは、さらに良い山田錦を収穫→良い九平次を醸すべく、栽培実験も大胆に試されています。

ここで良いことが解れば、九平次の契約農家さんにそれをフィードバックする。

一つには葡萄のように「間引き」。

1本の幹から穂をのいくつかを間引いてみた、他の穂にエネルギーが行くかもしれない。

しかしこれは結果として大失敗だそうで、下から若い穂が出て意味が無いことが分かったとのとこ

でもこんなチャレンジが凄く大事。 そこからしか進化は産まれない。

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何と来ていただいた記念にドメーヌ九平次の山田錦を1穂いただけるということで・・金子さんが鎌で刈ってくれた!(感謝)

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金子さんら4人の醸し人とドメーヌ九平次、田の前で!

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そのお米、新幹線で運べるか?戦々恐々としていましたが、無事に改札追加。大事に持ち帰りました。

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そしてこんな感じ、店の日本酒コーナーの最奥部に吊るしました。

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4人の醸し人の「熱情」。是非、見に来てくださいね♪

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