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本格焼酎寿福絹子 蔵訪問記 |
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| 仕込み蔵 私が見た他のどの蔵よりも小さな蔵。しかしそのスペースを効率良く活用している。元々は今よりも大きな蔵であったが河川整備事業により削り取られ現在の形になった。 | 小さい蔵だからこそもちろん麹も手造り。 |
| 蔵元「寿福絹子さん」は女性蔵元であり女性杜氏。明治23年操業の伝統のある蔵を受け継ぎ25才の頃から焼酎造りを手伝い、杜氏さんの高齢化により5年程前より杜氏も兼ねるようになった。「焼酎造りは”子育て”のようなものだから女性にも出来ます。」と寿福さんは言う。そうはいっても焼酎造りは重労働、手造り蔵のため機械類は一切ないそのために何をやるにも人力、そして夜中に何回も麹、もろみの具合を見まわらなければい。しかし「寿福さんの焼酎旨かね。」と言われるとそんな苦労もふっとぶという。 また、寿福さんは本当は自分は商売には向いてないという。商売を考えるならすぐに機械化しすぐに販売できる減圧蒸留の焼酎を造るほうが効率良い。しかし、米、原料を吟味し手造りでまごごろを込め、常圧蒸留をし、何年も寝かせ原料の風味を生かしまろやかな昔ながらの球磨焼酎を造る続けることこそがこの蔵の使命なんだという。 |
![]() 一次仕込みはカメで行う。 夜の蔵には”もろみ”の「ピチピチ」という発酵音のみが非常に心地良く響くという。 | ![]() 「杜氏寿福絹子」は麹も麦で仕込む、そのために1次仕込みのもろみはこのような茶色をしている。指ですくったら甘く深みのある味がした。 |
![]() テレビ(朝日放送)取材にて、寿福絹子さん |
寿福さんの焼酎には非常に深味を感じる。絶対大量生産では出せない味である。寿福さんの焼酎への情念が乗り移ったごとくである。その味はそんじょそこらでは出ないのでないか。私みたいな若輩ものがいうのも何だが人生の喜怒哀楽がそこにはある。 それは焼酎にかかわり30年どんなに苦しくても頑固に球磨焼酎を守り続け、子供3人を育て上げた人としての深みなんだろう。 そんな寿福さんだが、子供の話になると笑みを絶やさない、特にご次男が蔵を継ぐ決心を固め、去年から蔵に入り始めたことを話す寿福さんは非常に嬉しそうだった。 |